更年期障害の症状
更年期障害の症状としては、多岐にわたる特徴があり、症状のあらわれ方、強さや期間などにかなり個人差があるようです。あまり気づかないうちに過ぎてしまう人から、何も手につかず、治療を受けなければいけない人までとさまざまです。
女性ホルモンの量と連動している性腺刺激ホルモンの分泌が乱れ、自律神経の働きも悪くります。自律神経は体内や外界の変化やストレスなどと折り合いをつける働きをしています。
更年期障害では主に自律神経の失調により、めまい、耳鳴り、冷え、のぼせ、頭痛、頭重感、肩こり、しびれ、イライラ、憂鬱、不安などの不定愁訴が多くなりさまざまな症状が現れるようになりま
何となく元気がない、趣味などへの関心がうすれる、出かけたり人に会うきがしない、寝つきが悪くなる、寝てもすぐ目がさめてしまう。
のぼせ・顔のほてり・暑くもないのに体がほてったようにのぼせる。顔がほてって潮紅する。
首や顔にかなりの汗をかく。
心臓に異常がないのに急に動悸がする。
寝つきが悪い。寝ついても体が熱くなって夜中に何回も目がさめてしまう。
地面がゆれているような感じがする。
何となく憂鬱、あるいは抑うつ気分、怒りっぽい、気力減退、精神不安定、記憶力減退
肩こり、腰痛、関節痛、手のこわばり、つかれやすい、頻尿、性交障害
などさまざな症状があります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が欠乏したままにしておくと先に述べたいろいろな更年期障害の症状に加え、はっきりとした自覚症状こそあまりないものの全身的な影響があらわれます。
骨粗しょう症、高血圧、動脈硬化
骨粗しょう症、高血圧、動脈硬化、これらの病気は更年期障害と密接な関係にあります。更年期障害は エストロゲンの減少、 ホルモンバランスの崩れ つまり自律神経のバランスの乱れを起こすために、これらの病気を引き起こしやすくなります。
更年期になると、筋肉が衰えてくるために基礎代謝が減ります。その状態で若い頃と同じような食事を取り続けた結果、消費カロリーを摂取カロリーが大きく上回り自然と太ってしまいます。若い頃と同じような量の食事を続けた場合、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回り、自然と身体は太っていきます。
更年期以降の肥満は、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など、様々な病気を引き起こす大きな要因となりますので、普段から適切な体重を維持していくことが、とても大切です。
更年期症状と食べ物
更年期の食事は、栄養バランスが重要です。
- カルシウムを多くとりましょう。
- ビタミンを多くとりましょう。
- 食物繊維を多くとりましょう。
- たんぱく質のとり方に注意しましょう。
- 脂肪をとりすぎないようにしましょう。
食生活を見直して、健康な食生活を送りましょう。
イソフラボンは、女性ホルモン エストロゲンとよく似た働きをし、大豆、葛などのマメ科の植物に多く含まれています。大豆イソフラボンは、更年期障害の症状を緩和し、糖尿病の改善に効果があると言われています。
ビタミンEは、抗酸化作用の強い脂溶性のビタミンです。女性ホルモン(プロゲステロン)や男性ホルモンの生成・分泌を助け、生殖機能を維持したり、過酸化脂質を抑制し動脈硬化を予防する効果が期待できます。
ビタミンB6は、水に溶ける水溶性ビタミンで、皮膚炎を予防することから発見されたビタミンです。ビタミンB6は、広く各種食品に含まれていて、と くに、かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉などに多く含まれています。たんぱく質の代謝を促す大切なビタミンで、健康な皮膚や髪、歯をつくり、成長を促 進します。また、免疫機能を正常に保つはたらきもあります。
パントテン酸は、水にとける水溶性ビタミンのひとつで、動植物食品に広く含まれています。糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促進し、抗ストレスの働きをするビタミンとして機能し、善玉コレステロールを増やし心臓や血管の病気の予防や免疫力強化にも役立ちます。
ナイアシンは、人間に必要不可欠な水溶性のビタミンの一種です。糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促進します。また、神経機能の正常化、女性ホルモン・男性ホルモンの合成にも大きく関わっています。
マンガンとは、人間の体内には12~20mgと少量しか存在しません。そのうちの25%は骨中に、ついで肝臓、すい臓、腎臓に多く含まれ、甲状腺ホルモンやインシュリンの生成を助けます。穀類、豆類、種実類、藻類、葉物野菜などに多く含まれます。
